サッカーの元日本代表で現役引退を表明したMF藤本淳吾(38)が12日、都内で引退会見を行った。12月27日に、今季限りで現役を引退すると発表していた。

スーツ姿の藤本は、40歳までのプレーを目標として公言していたことについて問われ、「息子にも娘にも40までやるっていったじゃん? と突っ込まれました(苦笑い)。葛藤というのはゼロではなかったですけど、理由の1つとしては、いまある家から、また自分1人で(単身赴任で)行ったりとかを考えたとき、それより家族と一緒に生活する方がいい、と。やっぱり、同世代、同年代の人たちが監督やっている人たちみて、1回S(級ライセンス)とったとき、(監督になるまでに)何年くらいかかるかな? という話をした時に、50手前で監督になるとして、監督になるのが遅いかな? と。一番は監督になる、監督としてのスタートが切りたい、ということ。悔いはなく、すごく葛藤したというのはないですね。妻にもやり切ったといったので」などと話した。

桐光学園(神奈川)から筑波大から清水エスパルス入りし、06年にJリーグの新人王に輝いた。

名古屋グランパスに移籍し、その後、下部組織で育ててもらった横浜F・マリノス、ガンバ大阪-京都サンガでもプレー。相模原でも奮闘した。

清水で10年、名古屋で11年にJリーグのベストイレブンに選出された。J1通算は328試合54得点。

日本代表でも国際Aマッチ通算13試合1得点。11年アジア杯のメンバーとして、日本の優勝にも貢献した。

左足からの正確なキックが武器で、その魅力的なプレーぶり、フランクな人柄も含め「ジュンゴ」と、多くの人から慕われた。

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