いざ、新境地へ-。今季から初のJ2舞台に挑むいわきFCが22日、同市内で新体制発表会を開催した。2季連続でキャプテンの大役を務めることになったMF山下優人(26)が「J2優勝」を宣言。昨季は初参入となったJ3で優勝し、創設(現体制)わずか7年でのスピード昇格を果たした。今シーズンのスローガンには、「RELENTLESS 容赦なく、挑み続けろ」に決定。「J1昇格」という新たな景色を見るために奮闘する。

いわきFCが新たな舞台「J2」に挑む。この日集まったサポーター約500人が見守る中、2年連続でキャプテンに就任した山下がマイクを握り、力強く所信表明した。「1年間戦っていく上で目標は高い方が良い。優勝を目指して、1年間戦っていきたい」。

破竹の勢いで駆け上がってきた。昨季は初参入のJ3で23勝7分け4敗で勝ち点「76」。圧倒的な強さで優勝した。今オフは13人の新戦力を加え、選手層に厚みが増した。平均年齢は22・9歳、フレッシュさも際立つ。GKを除く最年長プレーヤーとなった山下は「フィールドプレーヤーで自分が最年長。しっかり引っ張っていけるように1年間を戦いたい」と自覚を口にした。

今季のスローガンは「RELENTLESS 容赦なく、挑み続けろ」に決定。大倉智社長がこの言葉の意味を熱く語った。「僕らの今年の挑戦は特別なものではない。ずっと挑戦を続けてきた。容赦なく、絶え間なく、挑戦を続けてきた。そんな思いから『RELENTLESS』の言葉をつけた。このスローガンの下、今年は臆することなく、いわきFCのフットボールをJ2の舞台でやっていきたい」。

主戦場が変わってもクラブの理念である「一番の目標はスポーツを通じた人づくり、町づくり」は変わらない。だが、勝ち負けがある以上、プロとして勝利にもこだわる。就任2年目の村主博正監督は「優勝を目指して、みんなで頑張っていきたい」と力を込めた。地元の期待も背負い、群雄割拠の「戦国J2」で確かな結果を残す。【佐藤究】