J2モンテディオ山形は6年ぶりの開幕戦勝利をつかみ、優勝、J1昇格に向けて勢いに乗る。今日18日、アウェーで昨季天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府と今季初戦を戦う。開幕戦は5年連続未勝利(1分け4敗)だが、今年こそ呪縛を解き、白星発進する。ダブル主将を務めるMF南秀仁(29)、DF山田拓巳(33)を中心に頂点へと突き進む。

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J2制覇を目指す山形は「最低でも勝ち点1」の姿勢を重要視する。昨季は17勝13分け12敗で6位。J1参入プレーオフに進出も、2回戦で敗退した。自動昇格した首位新潟とは勝ち点20差、2位横浜FCとは同16差をつけられ、2位以内での昇格の可能性は早々と消滅。過去4年で自動昇格したチームは、いずれも9敗以上しておらず、昨季の両チームも8敗。南は言う。

「勝負どころの試合というか、もちろん全試合大事なんですけど、去年、勝てない時期もあった中で、負けてしまった試合を引き分けに、引き分けの試合を勝ちにできるか。強いチームはそこの勝ち点1も逃さないので、自分たちが優勝するには負けてはいけないですし、もちろん全勝を目指しますけど、最低限失う勝ち点で済ませないと」

開幕4試合はすべてアウェー戦となる。勝ち点3にこだわるのが大前提だが、最低でも勝ち点1を拾えるか、早速真価が問われる。

昨季の主力が複数人抜けたが、1月13日から現在まで続く長期キャンプを通じて、その穴は埋まりつつあるという。南は「いい感じに融合できている。新しく入った選手もうまい選手がたくさんいますし、『山形がこういうサッカーをする』と分かって入ってきているので、融合までそこまで時間はかからなかったと思う」と手応えを示す。

甲府戦から今季がスタートする。山形は開幕戦で5年連続未勝利と初陣を苦手にしているが、勝利の鍵は「普段からやっていることを100%出せれば、必ず勝てる」。ボールを保持しながらゴールを目指す攻撃サッカーを貫く。「一番の目標は優勝ですし、優勝を目指す中で自分たちがやっているものをより成長させて、強いチームになれればいい」。昨季までと、ひと味もふた味も違う山形が、初陣から見られそうだ。【山田愛斗】

■順調に仕上がった

山形一筋プロ16年目の山田は開幕戦に向けて気合十分だ。「毎年ですけど、開幕というのはその年の初めで、自然と気持ちも入りますし、いいスタートを切りたいと誰もが思っている」。個人としてもキャンプ中はけがもなく、チームメートと高め合ってきた。「順調に仕上がってきた感覚がある」と話し、左サイドバックとしてハードワークする覚悟だ。ピーター・クラモフスキー監督(44)も「このクラブで長くプレーしてきたレジェンド」とたたえる象徴が、南とともにリーダーシップを発揮し、J2優勝に導く。