奈良県内で開催されていた高校サッカーの近畿大会・決勝が、急きょ中止になった。

関西協会が21日、公式ホームページで発表した。決勝戦は23日に履正社(大阪)と神戸弘陵(兵庫)が対戦する予定になっていた。

神戸弘陵はサッカー部の公式ツイッターに「決勝辞退のお知らせ」と記した上で、理由について「2年生の修学旅行と日程が重なるため」としていた。

コロナ禍でままならない学校生活を過ごしてきた年代でもあり、学校側は22日に、日刊スポーツの取材に「修学旅行は高校生活の中でも大きなイベント。大切にしてやりたいという思いがあります。修学旅行と(決勝戦の)日程が重なるのは分かっていたようですが、どこまで勝ち進むことができるか、ということで出場した」と説明。これまで近畿大会は6月開催だったが、2月に変更になったことも影響したようだ。

神戸弘陵は18日の1回戦で5-0で和歌山北に大勝。19日の準々決勝は興国を4-1で破り、同日の準決勝も4-0で桃山学院に快勝するなど、大阪の強豪を撃破して決勝に進んでいた。3試合で今大会最多の計13得点を挙げている。

既に3年生は引退しているが、同部の公式ホームページによると2年生41人、1年生41人が在籍。

同部は「大会関係者の皆様、ならびに履正社サッカー部の皆様にはご迷惑をおかけしますが、何とぞご了承くださいますようお願いいたします」としている。

これにより、履正社が不戦勝で優勝となった。