サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(66=日本協会副会長)が代表取締役会長を務める今治が、今年1月に完成した新本拠「今治里山スタジアム(里山S)」の初公式戦を白星で飾った。

昨季J3で5位、今季こそJ2昇格を目指すシーズンのリーグ開幕戦。0-0で迎えた後半31分に里山S初ゴールとなる決勝点が生まれた。

収容5316席のチケットが完売していた中、主将マークを巻いた副将のFW中川風希(27)がメモリアルヘッド。ゴール前でMF三門雄大(36)が左側から浮かせたボールをきっちり押し込んだ。

臨場感あるスタジアムに詰めかけたサポーターも大興奮。この1点を守り、総工費40億円をかけた新たな聖地の初白星もつかんだ。船出を勝ち点3で飾り、宿願のJ2へ幸先よく出航した。【木下淳】