J1・8位のアルビレックス新潟は4月1日、ホームで2位名古屋グランパスと対戦する。右足打撲の影響でU-22日本代表の欧州遠征を途中離脱していたMF三戸舜介(20)は、はつらつとした動きで準備を進める。オフ明けとなった28日の練習はフルメニューをこなし、日課となっているMF伊藤涼太郎(25)との居残りシュート練習にも精力的に取り組んだ。

右足打撲でU-22日本代表の活動を離脱した三戸は、28日からチームの練習に完全合流。ミニゲームでは帰国の悔しさを晴らすように何度もドリブルを仕掛けてゴールに迫った。居残りシュート練習では納得いくまで足を振り、ゴールネットを揺らした。「体はまだ重いが早く試合がしたい」。

パリ五輪を目指す世代。U-22日本代表の欧州遠征ではU-22ドイツ代表、U-22ベルギー代表との国際親善試合に出場する予定だったが、練習中に右足を負傷。現地の検査では骨に異常はなかったが遠征中の完治が難しく、新潟に戻った。「強豪国とやりたかったので悔しいが、活躍してまた(代表に)呼ばれるようしたい」と前を向く。

帰国後、27日のオフは気心知れた同期入団のFW小見洋太(20)と食事に出かけた。「昼食時は(小見の)髪の毛がモサモサだったのに夕食までの間に丸刈りになってて爆笑した。こっちの方が似合ってる」と笑顔。リーグ戦に向けて気分をリフレッシュさせた。

チームは26日、リーグ戦前節の浦和レッズ戦(18日、1-2)から先発を10人を入れ替えてルヴァン杯1次リーグ第2節の鹿島アントラーズに臨み、1-0で勝利した。「誰が出ても出来るのがアルビだなと改めて感じた」と三戸。総合力をJ1でも示しているチームの次の相手は開幕から5試合で1失点と堅守を誇る名古屋。「(出場に向けて)コンディションを上げていく」とやる気をみなぎらせた。【小林忠】

◆小見の1ミリ? FW小見が昨年10月22日以降、伸ばしていた髪の毛を自ら1ミリに刈り上げ、28日の練習に臨んだ。「ずっとこのスタイルだったのに何か違和感がある」と照れながら頭をなでたが、チームメートからは好評。DF千葉から「心境の変化ですか」といじられると、「気温の変化です」とサラリと交わしていた。

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