セレッソ大阪の元韓国代表GKキム・ジンヒョン(35)が鼻骨を骨折していたことが29日、分かった。前日28日に手術を受けたばかりだが、次節4月1日の横浜戦(ヨドコウ)は強行出場する。

この日、大阪市内で行われた公開練習に、フェースガードを着用して参加した守護神は「痛みは大丈夫です」と、気丈に振る舞った。小菊昭雄監督(47)も「強い思いで練習をし、横浜戦に懸けてくれている」と話した。

26日のルヴァン杯G大阪戦の前半途中、相手のキックがキム・ジンヒョンの鼻を直撃し、激痛で約5分間も試合が止まった。

責任感から最後まで出場を続けた守護神は「いちかばちかだった。最後までやって、終わりたい気持ちは誰でも同じ。どの瞬間に当たったかも、分からなかった」と説明。試合後の検査で骨折が判明した。

今季はコンディション不良で、開幕から2試合欠場するなど「持っていない」と嘆くものの、その眼光は鋭い。

C大阪は開幕からここまで、1勝2分け2敗で13位とスタートダッシュでつまずいた。対する王者横浜は3勝1分け1敗の3位と好発進している。ただ、ホーム横浜戦は9試合負けなし(6勝3分け)と好相性を誇り、守護神は「プレーできる痛みではあるし、出たい気持ちに変わりはない」と言い切った。

プロでは09年に入団したC大阪一筋。J1通算359試合出場を誇る大ベテランが、強い気持ちでピッチに立つ。