4連敗で15位に低迷する鹿島アントラーズは20日、福岡遠征から戻り鹿嶋市内でアルビレックス新潟戦(23日、デンカS)に向けて調整した。

19日のルヴァン杯・アビスパ福岡戦は後半アディショナルタイムの失点で敗れた。福岡戦の先発メンバーは軽めの調整で切り上げたが、その他の選手は岩政大樹監督(41)の指揮の下、攻撃の組み立てを確認。狭いエリアでの8対8の対人練習では、少ないタッチでパスが回り、躍動感あるプレーが出ていた。

DF安西幸輝(27)は、岩政監督から、立ち位置など、新しい決まり事の提示があったことを挙げ「形があることで違うパターンがどんどん出てきやすくなる。つくってもらったからには実行しないといけない」と新潟戦を見据えた。

結果が出ないことで、チームとして自信を失い、無難なプレーに徹することだけは避けなくてはいけない。安西もそこを強調し「逃げずに前向きなプレーができれば。1つチームの形を作ることでどんどん選手が入れ替わりながらスペースが空いてくると思うので。チャンスが来たときにはしっかり仕掛けたい」と話した。

新潟はJ2からの昇格組だが、松橋監督の下、確固たるスタイルができており、3勝3分け2敗の8位。安西は「鹿島は個々の能力がある。(岩政)大樹さんが提示してくれたものをしっかり出せれば」。チャレンジャー精神で連敗をストップさせる。