J2清水エスパルスFW北川航也(26)は目覚めの「連発」を狙っている。22日はアウェーで大宮アルディージャと対戦する。

21日の静岡市内での最終調整では主にセットプレーを入念に確認した。北川はメンバー入りが確実。全体練習後には居残りでシュートの感覚を確かめた。前節レノファ山口FC戦では今季初得点。ゴール中央からの突破でネットを揺らし、「自分の強みが出せた」と自信を取り戻した。

リーグ戦での得点は昨年7月以来。ようやく生みの苦しみから解放された。「正直ホッとしたけれど、まだ1つ取っただけ」。前体制では右サイドハーフで起用される機会が多く、本職のFWに入る時間は少なかった。不慣れの位置でも意識していたのはゴールへの意欲で「どこで出ても、ストライカーとしての気持ちは常に持っていた」と目指すプレーはぶれなかった。

次戦で得点すれば、リーグ戦では2019年以来4シーズンぶりの2戦連発となる。チームの今季初連勝も懸かった一戦で、「練習でやっていることが試合に出ると思う。継続してやっていきたい」と意気込んだ。14位からの巻き返しへ、生え抜きの点取り屋がチームの攻撃を引っ張っていく。【神谷亮磨】