鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が3日、アウェーでの浦和レッズ戦(4日)に向け取材に応じ、埼玉スタジアムで印象に残っている一戦として、07年の試合を挙げた。

同カードは常に、サポーターの情熱がぶつかり合う伝統の一戦。今回は、4位浦和と勝ち点差3を追う7位鹿島との対戦で、ともに負けられない試合だ。岩政監督は「特に、こういうビッグゲームに関しては、ここを乗り越える男なのか、ビッグクラブでプレーできる選手かどうか試される場所」と位置付ける。

岩政監督も現役時代、鹿島の選手として埼玉スタジアムで浦和と対戦してきた。「僕が今週、思い出したのは07年。あの時、レッズがACLを取って、彼らに対して埼玉スタジアムに乗り込んで。今のタイミングもレッズがACLを取った後で、因縁を感じます」と話した。

07年11月24日。首位浦和に対し、鹿島は勝ち点差4の2位で埼玉スタジアムで戦った。退場者を出しながら、1-0で勝利。勝ち点差1に迫り、最終節で鹿島が逆転で優勝を果たした。岩政監督は「それまでの数年はレッズとガンバがリーグを席巻していた。そこで潮目が変わって3連覇する形になった。やはり、一番大きく思い出すのはあの試合」と振り返った。

続けて「埼スタはいつも素晴らしいし、あの圧力の中でプレーすることも好きでしたし。あのスタジアムでの結果によって、自分たちのイメージが変わっていった経験もした。今回もそういう試合になるといいと願っている」。07年のように、浦和戦での勝利を機に、さらに上昇気流に乗っていく。【岩田千代巳】