セレッソ大阪が関西リーグ1部のチェント・クオーレ・ハリマ(兵庫)を5-0で破り、3回戦に進出した。

リーグ戦からメンバーを入れ替えて戦ったC大阪は、右サイドバックに18歳の石渡ネルソン(18)を起用した。「緊張よりも楽しみだった。CKの時(に聞こえた歓声)は、まじで気持ち良かったですね(笑い)」と余裕も見せた石渡は、本来得意とする中盤とは異なるポジションにも臆せず、堂々としたパフォーマンスを見せた。

前半32分には、右サイド深い位置でボールを持つと、うまく身体を使ってさらに前へ運び、中央へラストパスを送って決定機を演出。「前に出て行くところ、ボール運ぶところは自分の武器だと思っている。ポジション変わっても生かせて良かった」という言葉通り、持ち味をを披露した。

後半10分には、左サイドでボールを持ったMF原川力(29)からの浮き球のパスに走り込み、ダイビングヘッド。迫力あふれる動きで、チームの3点目を決めた。

初先発初得点を決めた石渡は、「すごくうれしい。普段なかなか試合に出られていないメンバーで結果も残せた。でもこれに満足せず試合に絡んで、若手からチームを底上げできるように頑張っていきたい」。

C大阪の将来を期待される若手が、また1人上昇のきっかけをつかんだ。

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