ベルギー1部シントトロイデンが、J1浦和レッズのパリ五輪(オリンピック)世代GK鈴木彩艶(20)の獲得に動いていることが5日、分かった。今季は高パフォーマンスを維持するGK西川周作(37)の高い壁を崩し切れず、リーグ戦の出場なし。来夏のパリへ出場機会を求めている中、国内では京都サンガからも触手を伸ばされており、今夏、鈴木が浦和を離れる可能性は極めて高くなった。

ガーナ人の父と日本人の母の間に生まれ、190センチ、91キロの恵まれた体格とセービングの反応、ハイボール処理の技術が持ち味。将来を期待され、21年東京五輪の男子日本代表に飛び級で選ばれた。当初はバックアップメンバーだったものの登録枠の拡大によってメンバー入りを果たした。22年には東アジアE-1選手権でA代表にも選ばれている。

6月のU-22日本代表の欧州遠征では、同オランダ代表に好セーブを連発し、無失点で抑えるなどポテンシャルの高さを発揮。パリ五輪の正GKの座も近づいている。

次は五輪のメンバー入りだけではなく、夢舞台のピッチに立つため、何より大切なことは試合に出続けること。今夏の挑戦が現実味を帯びてきた中、国内外の争奪戦のゆくえが注目される。