J2大分トリニータから完全移籍でJ1北海道コンサドーレ札幌に加入したGK高木駿(34)が20日、チームに合流した。札幌・宮の沢で初練習した。

「すぐにでも試合に出るつもりで来ているので、ガンガンやっていこうと思っています」と意気込んだ。最速で古巣でもある26日アウェー川崎フロンターレ戦(等々力)でのデビューを見据える。

ペトロビッチ監督(65)からは「ビルドアップ(攻撃の組み立て)能力に優れたキーパー。我々の戦いに合う選手」と評価されている。自身でも積極的な攻撃参加を強みと感じており、7シーズン過ごして愛着のあった大分から離れ、「ミシャさん(監督)のサッカーをしたくて」札幌への加入を決めた。「J1を代表するキーパーになりたい」と目標を掲げ、新天地で達成を目指す。

札幌は前日19日京都サンガ戦で0-3で敗れ、リーグ戦8試合連続未勝利と苦しむ。順位は13位。新戦力として「チームにいい影響を与えられるように。チームとしては中位にいることが多いと思うけど、勢いに乗れば全然上を狙えると思う。そういうチームにしていきたい」と頼もしい。

さっそく見学していたサポーターとファンサービスで交流。「キーパーって1がつく番号のイメージが強い」と、名前とのバランスや家族会議で選んだ新背番号は51。求められたサインとともに慣れない手つきで書き記していた。

◆高木駿(たかぎ・しゅん)1989年(平元)5月22日、神奈川県生まれ。東京V下部組織から明大をへて12年川崎F入り。14、15年は千葉へ期限付き移籍し、17年に大分に加入。Jリーグ通算198試合(J1・77試合)出場。181センチ、76キロ。利き足は左。背番号は51。家族は妻と2男1女。