日本サッカー協会(JFA)は10日、都内で、第19回日本サッカー殿堂掲額式典を行い、学校法人国士舘理事長の大澤英雄氏(87)が表彰された。

ボールを蹴り始めて75年。指導者として60年以上の実績が高く評価された。最も印象深い日を問われると「今日ですね」と即答した。

サッカーが盛んとは言えなかった北海道・函館で生まれ、中学2年の頃から、指導者を志した。「それから目標がサッカーの指導者。これは一度も変わっていない」。

プレーヤーとしてサッカーを続けながら、国士舘大学サッカー部を創設。当時は入部希望者が2人だけだったが、今や全国の屈指の強豪に育て上げた。「少年サッカーから中学、高校を飛び越えて大学サッカー。1つのチームを最初から作り育てていきたいという思いで今日まできました。ですから、冒頭の質問、今日が私の一番の感動の日です。よろしいでしょうか」と話して大きな拍手を浴びた。