首位の町田ゼルビアがホームでヴァンフォーレ甲府と3-3で引き分け、初優勝へ足踏みした。

前半26分に先制点を許す苦しい展開だったが、MF宇野禅斗(19)がプロ初ゴールを含む2得点。1-1の前半41分にDF翁長の左クロスに走り込み、右足で合わせて勝ち越し弾を決めた。再び逆転を許した後半ロスタイム7分には同点弾。ゴール前での混戦でこぼれ球に反応し、倒れ込みながら蹴り込んだ。「得点に絡めたことはポジティブに捉えたい」と振り返った。

今季から指揮をとる黒田剛監督(53)とは青森山田高時代からの師弟関係。昨季町田に加入も、けがに苦しんで1年目は9試合の出場にとどまった。苦境を乗り越えてのゴールで、チームを連敗の危機から救った。指揮官は「もう1つ殻を破らないと、優勝や昇格にはたどりつけない。追いついたことは前向きに捉える」。気持ちを切り替え、アウェー2連戦に向かう。