鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が10日、柏レイソル戦(11日、カシマ)を前にオンライン取材に応じ、34試合制でのクラブ新記録となる「16試合無失点」へ意欲を見せた。

既に今季のタイトルは消滅。常勝が課せられた中で、無冠には否定的な声が上がっているが、指揮官は自らの意見を口にした。

「攻撃を構築するのはだれしもが時間がかかる。それはどのクラブでもそう。それを支えて継続するためには、強固な守備が必要だと伝えて選手達とスタートさせた」とし、現在、15試合で無失点でJ1で1位であることを強調。

「最近、いろんな人が“今年、鹿島は何やってるか分からない”と言うが、J1の試合で、完封するのがどれだけ大変か分からない人の発言だと思っている。強力な攻撃陣がそろうJ1の舞台で、やり遂げてきた。攻撃がうまく行く試合もうまく行かない試合も当然ありましたけど、その中で、粘り強くやってきたことを評価してあげたい」。

岩政監督が3連覇した08年、09年は無失点が14試合。ちなみに、17年に16試合の無失点を記録している。 指揮官は「選手と共有しているのは、2試合無失点をやれば新記録つくれるので。守備が固いと言われている鹿島でも1番になれるのはすばらしい記録。それを塗り替えようと話している」と目標を掲げた。