J2ベガルタ仙台は11日、仙台市内で来季からチームの指揮を執る森山佳郎監督(56)の就任会見を開いた。紺のスーツ姿で会見場に現れた新監督は「現在は楽しみしかない状態。本当にベガルタ・ファミリーの皆さまに喜んでもらえるようなシーズンにしたい」とあいさつした。

森山氏は現役引退後、00年から広島の下部組織で指導者人生を歩み、13年から世代別日本代表の指導に携わった。23年はU-17日本代表監督を務めた。

J2降格から2季目となった今季は16位で終えた。森山監督は「J1に長くいた仙台。必ず上がっていかないといけない命題はあると思う。16位と悔しい結果だったが、そこは謙虚に受け止めてしっかり分析していかないと。なぜそういう結果になってしまったか、しっかり目を背けないで、地道に改善していく」と力を込めた。

大きな目標を持ちながら、目の前にある勝利を全力でつかみにいく。「目の前に来る一戦に全身全霊、最高の準備をして、この一戦が『プレーオフのファイナルだ』という気持ちで1戦1戦戦えたらいいのかなと。そのテンション、情熱をどれだけ維持できるかは大事にしながら戦いたい」と気を引き締めた。