川崎フロンターレMF大関友翔(18)、名願斗哉(19)が22日、神奈川・川崎市立多摩病院の小児科病棟を慰問した。

選手が水色のサンタクロースに変身し、子どもたちにクラブグッズなどを手渡して交流する「ブルーサンタ活動」と呼ばれるホームタウン活動で、今回はルーキー2人がサンタ役を務めた。

中西哲生氏らが始めた97年から継続しており、コロナ禍のため選手の病棟慰問は19年以来4年ぶりだった。

11人の子どもたちにプレゼントを渡し、言葉を交わしたり写真を撮ったりしてふれ合った。アカデミー育ちで、新人研修などでブルーサンタの存在を知っていた大関は「自分がサンタの立場でできたっていうのはすごい誇らしいことなのと、すてきな出会いをいただいたので、貴重な時間になったなと思います」と感慨深げ。

名願も「自分がこういうところに来て、子どもたちに元気を与えることって、とてもやっぱり大切なことだなって思いました」と自覚を口にした。

2人は川崎Fで1シーズンを戦い終え、サッカーだけでない活動の重要性を実感。大関は「自分の活力にもなりますし、これからの自分のサッカー人生において、サッカーだけじゃなくて、こういう活動も大切なんだなと実際にやってみて感じました」。名願も「1人の人間として、こういう活動っていうのは、やっぱり生きていく上でとても大事なことだなと思った」。

公式戦1試合の出場のとどまった大関は「納得のいくシーズンではなかった」と振り返った。同時にプロサッカー選手の影響力の大きさを感じたといい「与えるパワーは、自分の活躍次第でどんどんでかいものになっていくと思うので、このクラブに恩返しできるように、自分の持ってるパワーをもっと広げていければなと思います」と力を込めた。

リーグ戦の出場が0に終わった名願は「思い描いてたシーズンではなかった」としつつ「練習も毎日やっていて、得られるものも大きかったですし、たくさんいろんなことを学べたので、とても充実したシーズンだったなと思います」と総括した。【佐藤成】