早実(東京B)と広島国際学院(広島)の初出場対決は、広島国際学院に軍配が上がった。都大会無失点で勝ち上がった早実だったが、開始直後、相手GKと1対1のビッグチャンスでエースFW久米遥太(3年)が2度、決めきれず。逆に、相手のロングスローを駆使したスローインから2失点を喫した。久米は「あそこで決めていれば勝てた試合だった。チャンスの数は互角だった。そこで、決められるかどうかだった」と悔しがった。

野球部OBの清宮幸太郎(24=北海道日本ハムファイターズ)も駆けつけ、バックスタンドには早実の大応援団。「紺碧の空」の大合唱もあった。早実は野球部が有名だが、サッカーでも全国初出場。新しい歴史は刻んだが、全国の壁は厚かった。

久米は「全国に出ての(新しい歴史の)一歩なのか、勝ち進んでの一歩なのかは大きな違い。そこが出来なかったのが悔しいです」とし、後輩へ「3年生の力不足で勝てなかった。1年生には申し訳なかった。今日経験した舞台をプラスにして、これを基準にやってもらいたい」と話した。

森泉武信監督(52)は「出ている選手は、この代は学業も学年でトップクラス」と話す。都大会の準決勝前に、大学進学の学部が決める重要なテストがあったが、イレブンは文武両道でテストも試合も乗り切った。

久米は第1希望の早大の政治経済学部への進学が内定した。サッカーでもスピードと推進力、体の強さを生かし、国立の舞台でも持ち味を発揮した。大学でもサッカーを続けるという。「決定的な仕事が出来ないと、レベルの高いところでは使われない。出来ない部分はまだある。出来ないことをなくして、ここでいい景色を見られなかった分、サッカー人生でいい景色を見られるようにやっていきたい」と話した。

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