J2藤枝が8日、鹿児島キャンプから帰静後、1日のオフを挟んで練習を再開した。焼津市内のグラウンドで約2時間の調整。フィジカルトレーニングや攻守の切り替えを意識したパス回し、8対8のミニゲームなどで汗を流した。

9日間のキャンプでは、3試合の練習試合を消化した。今月24日にホームで迎える長崎との開幕戦に向け、メンバーの大枠が固まりつつある中、須藤大輔監督(46)は「『そうじゃない』と奮起する選手が出てきてほしい。苦しい場面で、そういう選手の力が必ず必要になる」と強調。長丁場のリーグ戦も見据え、現在の序列を変えるような新戦力の台頭に期待した。

今後は、完全非公開を含めて2試合の練習試合を予定している。須藤監督は「既存の選手も多く、例年のこの時期に比べてレベルアップできていると思う」と先月8日の始動から、ここまでの仕上がりに手応えを示す。開幕までの準備期間は、残り約2週間。競争を促しながら、チームの成熟度をさらに高めていく。【前田和哉】