J1ジュビロ磐田DF松原后(27)が「静岡ダービー」で復調を証明する。

10日のJ2清水エスパルスとの練習試合に向け、9日は午前練習で最終調整した。今季重点的に強化しているセットプレーを入念に確認。CKのキッカーを務める松原も感覚を確かめるように蹴り込んだ。昨年11月には半月板損傷で右ひざを手術。現在は急ピッチでコンディションを上げている状況で、「次の試合は強度の高いプレーを続けて、いい感覚をつかみたい」とテーマを掲げた。

7日の韓国1部・大田ハナシチズンとの練習試合では45分間の出場だった。松原は「正直、体力的にきつかった。いい時に比べれば全然まだまだ」。負傷した右ひざの状態は良好だというが、体力面などは本調子ではない。それでも、「開幕までには上げていく」と強調。キャンプ最後の実戦では前回よりも長いプレー時間を予定している。

モチベーションも高い。相手は古巣清水。2015年にプロ生活をスタートさせたクラブで計5シーズン在籍した。今季は戦うカテゴリーが違うため、公式戦で対戦する可能性は低いが、雪辱の思いで戦う。昨季は練習試合も含めて4戦勝ちなし(1分け3敗)だっただけに、「負けることは許されない。結果にこだわる」と力強く話した。

今季は副将に就任。闘志を前面に出して戦うファイターはプレーでチームを引っ張る覚悟だ。「勝利に導けるような立ち振る舞いをピッチの中で示したい」。完全復活を証明するには申し分ない相手。宿敵を封じて開幕スタメンに名乗りを上げる。【神谷亮磨】