セレッソ大阪のMF田中駿汰(26)が20日、大阪市内で開かれた公開練習後、取材に応じた。札幌から移籍1年目の元日本代表は、24日のJ1開幕FC東京戦(ヨドコウ)には、アンカーで先発する。

プロ2クラブ目のデビュー戦へ、地元大阪・岸和田市生まれの26歳は「住み慣れた街で開幕を迎えるのは、違和感というか新鮮な気持ち。絶対に勝利ですね、勝ち点3。最低でも勝ち点1という考えはまったくない」と、必勝を誓った。

札幌では3バックの右を担ったが、C大阪では希望通りに3列目のアンカーに固定されている。2列目(インサイドハーフ)にはMF香川真司(34)がおり、中盤の連係が得点力を生み出す生命線となる。

「(キャンプで)練習試合を重ねるごとに、よくなっている。真司さんからは、学ぶところがたくさんある。世界で戦ってきた人なので技術だけでなく、メンタルも学ぶところはある。これからもどんどん吸収したい」

デビュー戦の東京には、同じ札幌から同じタイミングで移籍したFW小柏剛(25)がおり、いきなり直接対決となるが「対戦相手となると嫌な選手。試合でマッチアップすることがあれば、しっかり考えてやらないと、スピードに置いて行かれる」と警戒した。

「もちろん全試合に出るつもりでいるし、けがをしないのが大前提だが、いいパフォーマンスをしないと試合に出続けることはできない。しっかり自分のプレーを出して、勝利に貢献する。ホームでの開幕戦は大事だし、勝つことがリーグのタイトルにつながってくる。必ず勝利がつかめるように頑張りたい」

目標とする元スペイン代表MFブスケツが、7日にインテル・マイアミの一員として来日し、国立で神戸と親善試合をした。C大阪は宮崎キャンプ中で「試合は見られなかったけど、映像で参考にしている」という田中は“桜のブスケツ”として、故郷を舞台に大暴れする。