川崎フロンターレの新加入FWエリソン(24)が湘南ベルマーレ戦で決勝点を決め、チームの勝利に貢献した。

1-1の後半11分、相手GKからボールを奪い、左足で冷静に流し込んだ。ブラジルでおなじみの「闘牛パフォーマンス」をJリーグ初披露。貴重な逆転ゴールとなった。「本当にFWとしていいシーズンのスタートを切ることができたのではないかなと思います」と納得顔で振り返った。

強靱(きょうじん)なフィジカルや左足のシュートに注目されるが、献身的な守備の姿勢でもチームに力を与えている。「プレスをかけるのは好きですし、一瞬でも諦めたくないという思いを常に持って試合に挑んでいます。とにかく相手に脅威をもたらせるようなプレーをしていきたいと思っています」。愛する妻からも「相手に嫌がられるプレーヤーだよね」と評されることを明かして笑わせた。鬼木達監督からも鬼木達監督から「彼のエネルギーというか、パッションはチームに勝利をもたらしてくれるエネルギーがある」とたたえられた。

オフに抜けた元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンから背番号9を引き継ぎ、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)と合わせて、今季公式戦3試合で3得点。期待にたがわぬ活躍をみせているストライカーは、好調な要因をこう分析した。

「自分をサポートしてくれてる方々、全ての人に今感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまがいなければ、このようないいシーズンをスタートすることができなかったと思っています」

絶好調スタートにも謙虚な姿勢を崩さない。「地に足をつけて、現状に満足せずに、これからも自分の考えを曲げずに、前進していきたいと思ってます。自分は、誰以上でもなく、誰以下でもないという風には思っています。自分ができることを日々繰り返して、何ができるか考えながらやっていきたい」。ひたむきなストライカーがゴール量産でチームに勝利をもたらす。【佐藤成】

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