J2藤枝MF榎本啓吾(24)が1日、今季1号に意欲を示した。2日のアウェー千葉戦に備え、焼津市内のグラウンドで調整。セットプレーの確認など、約1時間のフルメニューを消化した。

居残りでシュート練習にも励み、感覚を研ぎ澄ますと「自分が点を取って勝てれば一番良い。個人としてもチームとしても圧倒して勝ちたい」と意気込み、敵地へと向かった。

中学、高校と出身地でもある千葉の下部組織でプレーした。J2参入初年度となった昨季のアウェー千葉戦は体調不良により欠場。さらに、今オフには昨季まで共に藤枝の攻撃を支えたMF横山暁之(26)が同チームへ完全移籍した。待ち望んだ思い入れのある地での古巣戦で、昨年までの戦友と敵として顔を合わせる。榎本は「いろいろな巡り合わせがあって、より楽しみになった」とキックオフの笛を心待ちにする。

その横山がつけていた背番号「10」を背負う今季、目標を「まずは10得点」と掲げる。ホームに長崎を迎えた前節の開幕戦はシュート0本、チームも0-0の引き分けに終わった。榎本は「勝てば勢いにも乗れる大事な試合。(ドリブルで)仕かけることが自分の役目で持ち味でもある。相手の脅威となるプレーをしたい」と表情を引き締めた。今季初勝利に向け、積極果敢にゴールを目指す。【前田和哉】