川崎フロンターレがFC東京との「多摩川クラシコ」を3-0で制し、J1ホーム通算200勝を達成した。リーグ戦の連敗は3でストップした。

MF橘田健人(25)が今季初得点となるダメ押しの3点目を決めた。2-0の後半ロスタイム2分、MF瀬古樹(26)からの横パスを受けるとペナルティーエリア正面からミドルシュートをゴール右に沈めた。

「最初はダイレクトで打とうとしたけど、フリーなのが分かったので、横にも選手がいたのが分かったのでパスするか迷ったんですけど、狙った通り打てたので良かったです」

勝たなければいけない試合だった。前節までリーグ戦3連敗。代表ウイークの中断を経て、東京との伝統の一戦を迎えた。「うまくいっていない時期が長かったけど、しっかり練習から意識高く取り組んで自信を持って臨めた。ここがターニングポイントになるようにと昨日もみんなで話し合っていた。今日勝てて良かった」と大きな勝利だった。

試合前から気合が違った。チームバスが会場入りする際にはサポーター約500人がチャントを響かせて迎え入れてくれた。球際や切り替えといったベースの部分で相手を上回った。「中盤のやり合いで自分達が勝てばチームとしていい方向に持っていけると思っていた。そこは強く意識して試合に入った」。

今季初の無失点勝利。「チームとして自信になったかなと思います」とうなずいた。この一戦を上位浮上のきっかけとしたい。