北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(34)が3月31日、実戦復帰を果たした。札幌・宮の沢で行われた札幌U-18との練習試合(20分×2)にフル出場した。

2月24日、アビスパ福岡との開幕戦(0-0)で右太もも裏肉離れを発症して以来の対外試合に臨んだ。チームは4連敗中でJ1最下位。今季初勝利を目指す3日ホーム名古屋グランパス戦(札幌ドーム)でのカムバックが期待される。

宮沢が試合復帰に向けた最終ステップを踏んだ。26日から全体練習に完全合流し、ミニゲームには参加していたが、フルコートでのゲームは、負傷してから初めて。「疲れた。キツかった」と、体力面はこれから上げていく必要はあるが、40分間のプレーに「患部は問題ないかなと思う」と順調な回復を確認した。

札幌一筋17年目のスタートで、アクシデントに襲われた。開幕戦でのプレー中に負傷して戦線離脱した。筋肉系のケガだけに「様子を見ながら」と徐々に強度を上げて、慎重にリハビリを進めた。実戦を積み、いよいよ戦列に戻る。「次の試合を目指してやっている。絡んでいけたらなと思う」と、名古屋戦メンバー入りを見据える。

開幕から1分け4敗で勝利なし。30日のアウェー・ヴィッセル神戸戦は今季ワースト6失点で大敗した。得点も高卒ルーキーMF原の初ゴールとオウンゴールの2得点のみで、勝ち点1の最下位。「自分たちが置かれている現状を見失うことなく、しっかり見つめていかないといけない。楽観的になってはいけない」と悔しさをにじませる。

ホーム2連戦が待つ。短期間での劇的変化は望めなくても「変わらないといけないと思う」と気持ちを引き締める。クラブ最長在籍選手として、前主将として「チームのためにベストを尽くしたいし、自分のできることを100%やるだけ。みんなこの状況を変えたいと思っているのは間違いないので」。背番号10の復活とともに、4月から札幌も上向きになるか。【保坂果那】