ガンバ大阪が京都サンガを迎えた一戦は、スコアレスドローに終わった。

前半はアウェーの京都が持ち前の積極性を打ち出した戦いで勢いを見せた。京都は前線から果敢にプレスに走り、全体をコンパクトに保ってG大阪に効果的な配球を許さず。ミスを誘ってからは左サイドのMF安斉悠人(18)の鋭いドリブル突破から何度もゴールに迫る。前半8分には安斉からFW原大智(24)がつないでFW豊川雄太(29)がシュート。同43分には右サイドでのスローインから豊川が抜け出し、原から中央に走り込んだDF福田心之助(23)にラストパス。これはわずかに合わなかったが、流動的な攻撃で決定的な場面を作った。

G大阪はミスからカウンターを食らう回数が増える苦しい展開。その中でも同18分にはFW宇佐美貴史(31)の右クロスからMF山田康太(24)が頭で合わせる絶好機を作ったが、シュートはGK正面に飛び、こぼれ球も詰められず。MFファン・アラーノ(27)が左太もも裏を痛めて交代するアクシデントもあり、なかなか状況を好転できなかった。

それでも後半に入るとG大阪が立て続けにチャンスを作る。後半9分、カウンターから宇佐美のスルーパスを受けたFWウェルトン(26)がフリーで左サイドを抜け出してゴールに迫るも、シュートは右へ飛び、枠を捉えられず。同15分にはゴール前で受けた宇佐美が相手をかわして冷静にフィニッシュを狙うも、京都のU-23日本代表MF川崎颯太(22)が触ってゴールを許さなかった。

一方の京都も同34分にはCKから福田がボレーを狙うも、GKのファインセーブに遭い、アディショナルタイムのFWマルコ・トゥーリオ(26)のシュートも決められず。雨中の一戦は両者無得点でタイムアップを迎えた。