アルビレックス新潟レディースがAC長野パルセイロ・レディースに4-1で快勝し、今季4度目の連勝を飾った。

FW道上彩花(29)が2戦連続となるPK含む2ゴールを挙げ、勝利に貢献。勝ち点を35に伸ばし、順位も3位をキープした。

冷静だった。前半3分。MF杉田亜未(31)が獲得したPKで、杉田からキッカーを譲ってもらい、静かにボールをセット。助走を取ってからは1度もボールから目をそらさず、集中力を研ぎ澄ませた。シュートは相手GKの逆をつき、ゴール右下に沈めた。「(杉田)亜未さんが譲ってくれたので、必ず決めなきゃいけないという思いを持って蹴った。決まって良かった」と2試合連続の先制弾を喜んだ。

この1得点で終わらないのがエースだ。3-1の後半23分。MF川澄奈穂美(38)がゴール前に供給したクロスに滑り込み、貴重な追加点を挙げた。「自分らしい、チームらしいゴールが取れた」と道上。橋川和晃監督(52)も「1点差に迫られていたらわかんない試合になっていたところで、あそこでしっかり決めてくれた。すごくありがたい」とエースをたたえた。

目標の「2桁得点」はまだ諦めない。昨年11月19日の第2節、ノジマステラ神奈川相模原戦で右ハムストリングの肉離れで戦線離脱し、約4カ月間のリハビリを経て、3月に戻ってきた。「ゴールを取りたくて、ピッチを走り回りたくて仕方なかった」。先発復帰後は、4試合で3ゴール。「本当にこの調子に乗っていいと思う。自分らしいゴールをもっともっと取っていければ」。残り5試合で、勝利に導くゴールを量産していく。【大島享也】

○…「千尋スマイル」がはじけた。MF石田千尋(22)が技ありシュートで2季ぶりとなるゴールを奪った。前半13分、MF川澄からのマイナスパスを右足でダイレクト。「ストレートってよりは、ちょっと回転をかけて」と、相手GKもギリギリ触れないコントロールショットでゴールネットを揺らした。「チームでもシュート数は増やしていこうと話していたので、あそこで思い切って振ってみようと。(決まって)めっちゃうれしかったです」。試合後も満面の笑みだった。