Jリーグは2日、都内のJFAハウスで臨時理事会を開き、来季発足するJ3に東北社会人サッカーリーグ1部のグルージャ盛岡が入会することを承認した。

 JFLより下のカテゴリーで、全国リーグを経験していない状況からの「飛び級」となるが、大東和美チェアマン(65)は「満場一致でした。飛び級で、やらなけれいばいけないことは多いが(11月25日に)現地を視察して県知事や市長と会い、ホームタウンの支援を十分に得られることが分かった」と説明した。

 競技成績は、先月の全国地域リーグ決勝大会を優勝したことでクリア。経営面の審査も、約2000万円の債務超過を3000万円前後の増資で解消できる見通しとなったことや、J参入効果で1億円弱の広告収入が見込まれることから、問題がないと判断された。

 クラブに電話で入会審査結果を伝えた大東チェアマンは「向こうから大きな歓声が聞こえて感激した。J3入会はゴールではなく、新たなスタート。秋田、福島との東北ダービーで切磋琢磨(せっさたくま)し、JFL勢の先輩に負けない活躍をしてほしい」とエールを送った。これで、J3初年度はU-22選抜を含めた、全12クラブでスタートすることが確定した。