横浜が8日浦和戦(日産ス)で、リーグ戦史上最多入場者数を記録する可能性が出てきた。6日までに入場券6万2000枚以上を販売。7日までに全6万5500枚を完売見込みで、実際の入場者数でも過去最多6万2241人(06年埼玉ス開催の浦和―G大阪戦)を上回る勢いだ。

 営業努力が実を結んだ。試合前には年間入場券購入者を対象に、選手たちのウオームアップを、ピッチサイドで見られるなどの特典を提供。公式マスコットのマリノス君のホーム戦250試合出場表彰などのイベントでも盛り上げる。横浜の主催試合で過去最高の5万9728人(03年=神戸戦)超えは濃厚だ。

 関係者は「58%くらいがホーム側サポーター」と話す。これまで浦和戦では、アウェー側サポーターの数や勢いに圧倒されがちだった。そのためか、ホームでのリーグ戦で浦和に勝ったのは02年開幕戦が最後。今回は大量の自軍サポーターの後押しで、不名誉な記録にピリオドを打つ。

 当日は警備スタッフが早朝5時に集合する異例の体制。最寄りの港北警察署も、機動隊の配備を予定しているという。JR横浜線には、臨時列車8本も走る。開幕屈指の黄金カードに、新横浜の街が揺れる。