J2岐阜は27日、昨季限りで現役引退した元日本代表FW森山泰行氏(39)とアドバイザーなどの契約を結ばないと発表した。森山氏は05年に当時東海社会人2部リーグだった故郷のFC岐阜で現役復帰。クラブの象徴的存在としてプレーはもちろん、指導者の招聘(しょうへい)、スポンサー獲得などの営業面でも力を発揮してきた。昨年秋の引退会見でクラブの今西和男社長(68)は「サッカー大使として子どもたちを指導してもらいたい」と話すなど、クラブにとどまり普及活動などに従事するとみられていたが、経営状況が厳しいため退団の運びとなった。

 クラブ側によれば、今後は指導者ライセンスの取得や解説などを中心に活動していくという。森山氏は「クラブと関係がなくなってしまうのは非常に寂しい。ただ、今まで自分が中心にクラブを作ってやってきたという思いがあるので、これからも頑張ってもらいたい」と話した。