G大阪から獲得オファーを受けていた磐田FW前田遼一(28)が、来季も磐田でプレーすることになった。9日の練習後、「ジュビロに残ることに決めました。個人としてもチームとしても、もっと(結果が出せるように)やっていきたい」と残留を明言した。

 今季は20得点を挙げ、得点王に輝いた。クラブからは年俸アップの2年契約を提示され、今季限りで退団するFW中山の背番号「9」を託されるなど最大限の慰留を受けていた。しかし金銭面などの契約条件が決断の理由ではない。「いろんなことを考えた結果、残ることが一番いいと思いました」。残留することが力を発揮する上で最善策と考えた。

 来年6月にはW杯がある。今年9月に日本代表に復帰したが、11月、12月には代表に招集されなかった。メンバー入りに向け「来シーズンの序盤が大事になる」と、磐田からW杯出場を目指す。【栗田成芳】