将来の日本代表のエース候補と期待されるG大阪MF宇佐美貴史(18)が、14年W杯ブラジル大会出場を宣言した。日刊スポーツでは、4年後のW杯日本代表の有力メンバーとして、プラチナ世代のエースで、各世代で日本代表入りする宇佐美がチームの軸へ成長すると予想。抜群のセンスを武器に、世界の強豪国相手に王国ブラジルでも輝きを放つ。

 日本には18歳の天才がいる。G大阪のクラブ史上最高の逸材と呼ばれる宇佐美は、間違いなく4年後のエース候補だ。意表を突くスルーパス、相手をあざ笑う華麗なドリブル、そして、ゴールへの嗅覚(きゅうかく)も併せ持つ。世界的なスーパースターを相手に同等に渡り合える才能を持つ。

 宇佐美

 4年後は絶対にW杯に出たい。最近、特にそう思うようになってきた。はっきりとしたきっかけがあったわけではないけど、ああいう舞台で戦いたい。自分にはまだ足りないものがある。あと4年でどれだけ成長できるか。G大阪での練習から意識してやっていきたいですね。

 99年ワールドユース(現U-20W杯)で準優勝に輝いたMF遠藤、稲本らは黄金世代と呼ばれた。宇佐美と同学年には京都FW宮吉、C大阪FW杉本と逸材がそろい、プラチナ世代と言われる。アテネ、北京と2大会連続で五輪は1次リーグ敗退。低迷が続いた谷間の世代から、ようやく世界と対等に戦える選手たちが出現した。その中心は間違いなく宇佐美だ。

 まだ高校生3年生。盗難にあったはずの自転車が見つかった時には大喜びするなど、普段は初々しい一面ものぞくが、ピッチに立てば、ふてぶてしくもある。頼もしい存在になる。「あいつはずぶといよ」とG大阪西野監督も太鼓判を押す。4年後に大舞台で才能を開花させる。【奈島宏樹】