今季限りで手倉森浩ヘッドコーチ(HC=43)が退団する仙台が、浦和の大槻毅コーチ(38)を招く方針であることが22日、分かった。レッズでは契約が満了した今季まで5年間、対戦相手の分析を担当。06年にリーグと天皇杯の2冠を達成し、07年に日本勢初のACL優勝、クラブW杯3位に貢献した。09年からフィンケ監督をサポート。欧州の最先端技術を取り入れた分析は評価が高く、浩前HCと同じくスカウティングを担当する。

 出身は仙台市。台原小では、今季で引退するMF千葉の5学年上。仙台二高3年の時に佐藤GKコーチ(宮城工高)と国体で活躍。筑波大を卒業した95年に富谷高の保健体育教師となり、ソニー仙台、宮城教員クラブで現役を続けた。

 富谷高でサッカー部の監督を務めた後、98年に同校を退職し、筑波大の蹴球部コーチに就いた。00~02年はJ2水戸、03年は当時J2の大宮でコーチ、04、05年は浦和の強化本部スタッフ、06年から現職と歴任。高校、大学、J2、J1で指導経験がある。大槻氏が蓄積するデータの量はJ1でも屈指。獲得が決まれば、上位を狙う来季の頼もしい“頭脳”となる。

 また、千葉泰伸氏(39)が退いた仙台ユースの監督には、元仙台で前JFLジェフリザーブズ監督の越後和男氏(45)が就任する。