甲府は5日、今季初実戦となるJ2湘南との練習試合を行った。45分を3本こなしたが、三浦俊也監督(47)が掲げるハイブリッド守備が機能しなかった。プレッシングとゾーンとを使い分ける。人数をかけて攻めた後にボールを奪われた際には前からプレッシャーをかけるが、カウンターからの守備は自陣にポジショニングする。同監督は「切り替えがうまくいかなかった。ゾーンは引いて守るというわけではない」と振り返った。

 先月14日に始動し、フィジカル強化を中心に練習してきた。1本目に出場した昨季からの主力組はミスから攻め込まれ失点。メンバーを入れ替えて2本目にゴールを奪ったが3本目は両チーム無得点。FWハーフナーは「可もなく不可もなく」と話し、新加入のMFフジネイは「ゾーンは初めてだから」と口にした。開幕まで1カ月だが、戦術の刷り込みにはもうしばらくかかりそうだ。