横浜の元日本代表MF中村俊輔(32)が、左太ももの負傷でJリーグ開幕戦出場が絶望的となった。前日の練習中に痛め、23日に川崎市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、「左大腿(だいたい)二頭筋筋損傷」と診断された。全治3~4週間で、3月5日の名古屋との開幕戦は欠場が決定的。この日は病院での検査後にクラブハウスに姿を見せたが「詳しいことはドクターに聞いて」と言った。工藤ドクターも「開幕戦は無理でしょうね」と説明した。

 中村は今季、プロになって初の主将を託された。「挑戦だよね」と04年以来の優勝へ決意をみせていた。思わぬ故障で、13日のリーグ第2節ホーム開幕戦の川崎戦などを含め、19日のリーグ第3節磐田戦まで欠場する可能性もある。木村監督は、この日の紅白戦で新たな選手の組み合わせを模索。4-4-2以外に、FW大黒を1トップに置いた4-2-3-1も試した。

 前日練習で負傷のDF中沢は、この日のMRI検査で軽傷が判明。「開幕までにどうにかします」と語気を強めたが、間に合うかは流動的。攻守の要となるベテラン2人に問題を抱えたまま開幕を迎える。