勝つのは日本? ドイツ? 東京五輪ドイツ代表で、横浜FCのGKスベンド・ブローダーセン(25)が21日までに、日刊スポーツの取材に応じ、W杯カタール大会で激突する日本-ドイツを占った。両国をよく知る愛称・ブロは、互いのキーマン、弱点などを赤裸々? に語った。【取材・構成=栗田尚樹】
「ドイツ人ですが、日本にも気持ちはある」。ブロはそう言った。21年夏から横浜FCへ加入。休日は鎌倉、京都など歴史、文化に触れる日々を過ごすほど、大の日本好き。好きなアニメ、漫画は日本でも大人気の「ワンパンマン」。自身と、うり二つ? と言われるキャラクターを愛す。故郷、第2のふるさとへの気持ちは、比較できるものではない。「ん~難しいね」と日本語で笑いながら、質問に答えた。
-今のドイツ代表をどう見る?
ブロ 9月の欧州ネーションズリーグで、ハンガリーに負けたり、引き分けたイングランド戦も見ました。ドイツはローラーコースターのような浮き沈みがある。ん~なかなか、ドイツの方が日本よりも有利と感じれず、難しい。ただ日本との試合は1戦目なので、すごいエネルギーをかけてくると思います。
-逆に日本はどう見るか?
ブロ 日本側で言うと、暑さ、気候に順応しているというところはアドバンテージの1つ。ただ、予選は全ての試合が楽な試合もなかった。難しい試合もあったりした。負けることもある。
-ドイツの強み
ブロ ここ数年は、選手それぞれが個々の気持ちが強かった。チームが1つになれなかった。ただ、最近はチームのためにやるというスタイルになった。切り替えの強度が、今のドイツの強みになっている。やり切る力は強い。日本代表は注意した方がいい。1つのミスで失点になるよ。あとは、ドイツは情報に強い。分析して弱さにつけ込む強さがある。
-情報、分析?
ブロ 東京五輪の時もそう。対戦相手の1人、1人の分析はiPad(アイパッド)で見られる。例えばFWがどこのコースにシュートを打つとか、クロスにどこに入るとかの傾向が分かる。丸裸にされる。逆に自分たちの情報は相手に与えない。だから非公開がすごく多い。
-日本のキーマンは?
ブロ 警戒しているのは遠藤ね。ドイツにいた時からも、彼は見ていましたし、規格外の選手。戦術眼がたけている。ドイツ歴が長いことで、ドイツの強み、弱みを知っていると思う。
-ドイツのキーマンは?
ブロ MFキミヒだね。彼はスーパープレーヤー、素晴らしいリーダー。全て兼ね備えている。何でも出来る。フリーにしたら危険。彼以外にも、GKノイアーが復帰したり、伝統的なストライカーはいないが、FWミュラーは、必ず得点を取るしね。
-17歳で抜てきされたFWムココ(現在は18歳)は?
ブロ 彼とはザンクトパウリで一緒だったんだ。彼はアカデミーで、僕がトップチーム。当時から言われていたよ。「いずれドイツを背負うんだろうな」と。だから今回の代表参加も驚きはないね。
-逆に両国の弱みはどう見るか?
ドイツはメンタルのところが強みの1つだが、時には、それが弱くなる。日本が先制点を取ったら、ドイツは逆境になった時の回復力が弱いと思う。日本は予想していた入りと違った時の対処はもしかしたら苦手な部分かもしれない。
-ずばり、日本とドイツの勝敗は?
ブロ ドイツが60%、日本は40%かな。技術的には差はないと思う。
-ずばりで、お願いします。
ブロ 意地悪だね(笑い)ん~…3-3。これは前のチーム(ザンクトパウリ)の背番号なんだけど。18歳から33だった。今、横浜FCでは49だから、それは無理無理(笑い)どちらにも、いいスタートを切ってほしい。エキサイティングな試合を期待しているよ。
◆スベンド・ブローダーセン 1997年(平9)3月22日、ドイツ出身。10歳でサッカーを始める。15年からドイツのFCザンクトパウリに在籍し、21年7月に横浜FCへ完全移籍。U-20、U-21、U-24ドイツ代表。東京五輪はメンバー入りしたが、出場機会に恵まれなかった。好きなアーティストは、メタリカ。4人兄弟の長男。身長188センチ、89キロ。


