【ドーハ(カタール)23日】7大会連続7度目出場の日本(FIFAランキング24位)が、優勝4度の強豪ドイツ(同11位)に2-1で逆転勝ちし、初戦で大金星を挙げ、最高のスタートを切った。27日にコスタリカ(同31日)と第2戦を戦う。

◆決勝点を挙げてヒーローになったFW浅野拓磨の試合後一問一答◆

-言っていたとおり「ノイアーの前に行ったら思い切って蹴るだけ」だったのか?

僕はずっと(そう)言っていたし、普段から準備していたことが結果につながった。

-決めた気持ちは

試合に出たら決めることしか考えていなかったですし。ん~まあ、最初オフサイドかな? っていう戸惑いもあったので、率直に決めた瞬間は喜べなかった。けど、ゴールということがわかってからは、やったぞ! って気持ちが一番最初にきましたね。

-この勝利の意味

それは、見てくれてるみなさんが感じることだと思う。まあ、結果が出た時だけ持ち上げてくれたら。持ち上げてくれるだけ持ち上げてくれたらと思うし、そうじゃない時は、僕はこの4年間、そうじゃない時の方が多くて。多分僕がこういう、みんな今日のことを「奇跡」って呼ぶかもしれないけど、こういう日を僕が迎えるとは、ここにいるメディアさんも、何人が思ってくれていたのか? というのが僕の正直な気持ち。ただ、でも、この中にいる中にも、信じてくれていた人がいたと僕はわかってますし、それを信じてくれてた人のためにも、僕は準備してきた。何よりも、自分のために準備してきたので。この4年間、いろんな声を目や耳にして感じることがあったけど、それを無視してやってきて良かったなと思う。

-恩師の樋口さん(元四日市中央工監督)も、勝負強いと言っていた

自分を信じてくれていた人は僕もわかってます。そういう人のためにやることが自分のためだと思って4年前から1日1日(やってきた)。本当、今振り返っても、あの時ああしてれば良かったというのはなくて。ただ、ケガして、それからいろんなこと目にして耳にしたけど、それからも、そういう人たちがいたからこそ、準備してこれたかなと思う。今日そういうことが結果に出て、逆にみなさんの目に焼き付けることができたので、良かったと思います。

-板倉が蹴った時、アイコンタクトがあった

正直、僕、コウ(板倉)がボールを持った瞬間、あ、これ来るなって思いました。(裏のスペースに?)はい。“内側(ないそく)仲間”として。コウがボール持った瞬間になんか僕ら、意思疎通できてるなって。※2人はこの秋に同じ、膝の内側側副靱帯(じんたい)を痛め、W杯出場が一時は危ぶまれた

-一緒に過ごした時期が長かった?

そうですね。毎日僕も行っていたし、彼も来ていた。顔合わせて、やれるよね! って2人で励まし合いながらここまでやっていた。このホットラインが1つ準備してきた結果かなと思う。

-得点はノイアーが見えていたか? ニア上は狙っていたのか

正直、ニア上を狙ったわけではないが、思い切ってシュートを打った結果があそこに行った。僕がここで狙ったって言ったら、狙い通りのゴールってなるけど、あえて別に、僕も狙ってないって言いますし、ただ、それが結果につながった。これが結果につながってなかったら、今日こういう状況は生まれてなくて。思い切ってやったからこそ、ああいうコースに行って、みんなの気持ちが強い分、そういうのがボールに乗っかるな、って改めて思いました。

-さっき奇跡と言われるかもと言っていたが、必然と自分で言えるか

僕がそれを言ったところで何の意味もないので、それはみなさんが感じてくれればいい。僕に限らず、ここにいる選手も、監督も、それだけのために準備してきたので。全て必然だと思うし、逆に言えば、全て奇跡だと思うし。僕がケガしてケガしてなくても、メンバー入ってなかったら今日という日はなくて。ただ全て、これも必然ですよ。