21-22年シーズンのプレミアリーグ得点王のソン・フンミン(孫興民、30=トットナム)が、攻守に存在感を示し、勝ち点1に貢献した。

左目付近の骨折から24日。黒色のフェースガードを着用し、3度目のW杯でのピッチに立った。

背番号7の“バットマン”が沸かせた。前半8分までに2本のCKを任されると、同25分には味方のロングパスを受け、2人をかわして右足でシュート。得点には結びつかなかったが、両足を駆使した足技を披露した。

後半に入っても、献身的な守備を続けた。相手DFの厳しいマークを受ける中、試合終了間際には左足で強烈なシュートも放った。

11月1日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)マルセイユ戦で相手選手と空中戦で激突。左目付近を骨折し、手術に踏み切った。W杯出場が危ぶまれたが、9日に自身のインスタグラムを更新し、「たった1%でも可能性があるなら、私はその可能性を信じる」という趣旨の言葉をつづった。16日にカタール入りすると、フェースガードを着用して練習に参加。負傷から半月で復帰を果たした。

W杯過去2大会で3得点のエースはこの日、何度もゴールへ迫ったが不発に終わった。28日のガーナとの次戦で、3大会連続ゴールを決め、10年以来の1次リーグ突破へと導く。