初勝利を挙げたコスタリカの各メディアが同国代表を称賛した。

日本を1-0で下した試合後、コスタリカ紙ラ・ナシオンは「我々は成し遂げた! コスタリカがカタールW杯で日本に勝利し復活遂げる」と見出しを付け、「ラ・セレ(※コスタリカ代表の愛称)はスペイン戦とは全く違う顔を見せて日本に勝利し、次ラウンド進出の夢を見ている」と1次リーグ突破の可能性が残されていることを訴えた。

またチームのパフォーマンスについては「最初から最後まで戦い続ける姿を取り戻し、困難な状況に陥った時に立ち上がり、国を奮い立たされるチームだった」と高評価。

そして、「唯一足りなかったのは攻撃を仕掛けること、いや、効果的にプレーすることだったが、その努力、秩序、献身性がテヘダのプレスとフジェルのゴールにより報われた。また、ナバスが終盤に素晴らしいセーブを見せたことも際立たせる必要がある」と少ないチャンスをものにしたことを強調した。

プレンサ・リブレ紙は「コスタリカはスペインに0-7と同国のW杯史上の最多得点差で敗れた後に気持ちを切り替え、今大会最初の勝ち点3を獲得」とタイトルを付けた後、「日本に試合の大半を支配され、攻撃的なサッカーを展開されて守備で苦しめられたため、カウンターを仕掛ける必要があった。得点を挙げるまで枠内にシュートを打てなかったが、予想外のヒーローとなったフジェルが姿を見せ、アフメド・ビン・アリ・スタジアムで鮮やかなゴールを決めて自国のサポーターを熱狂させた」と試合を要約している。

ディアリオ・エクストラ紙は「ラ・セレが日本相手に金星を挙げた」と重要な一戦を制したことを強調し、「コスタリカはより追い詰められていた時、フジェルが後半36分に日本守備陣のミスを突き、唯一のゴールを決めた」と苦しい時間帯に訪れたチャンスを生かしたことと分析した。

コスタリカのテレビ局テレティカは「ラ・セレが本来の力を発揮して日本に勝利し、希望を取り戻した」と見出しを付け、「戦う姿勢や守備を改善し、ようやくゴールを決めた。日本相手に素晴らしい姿を披露して1-0で勝利し、スペイン戦の屈辱的な大敗から再起を果たした」と復調を遂げたことを伝えた。(高橋智行通信員)