FIFAワールドカップ(W杯)日本代表MF堂安律(24=フライブルク)が29日、イライラを活力に変えると明言した。

12月1日のスペイン戦に向けてオンライン取材に応じ、昨夏の東京五輪で、同国に敗れた思いを問われたレフティーは「五輪とW杯は別もの。その気持ちを持ち込んで試合すると、悪影響になる可能性があったり、冷静さを失う」と前置き。

しかし「自分の性格上、少しその情報が頭に入っている方が、イライラを覚えて体が動く可能性がある。頭の片隅に悔しさを持っていこうかな」と独特の表現で、打倒スペインを誓った。

23日のドイツ戦は途中出場で今大会の日本第1号となる、W杯初出場で初ゴールを決めた殊勲者。コスタリカ戦は先発に抜てきされたものの、決定的な働きはできなかった。

堂安は「(スペインは)ラインを高く設定してくる守備。受け手にもならないといけないし、出し手にもなれるので、自分のよさは比較的出しやすい」と、途中出場が濃厚な大一番で、再び得点に絡む決意だ。

強心臓の堂安は、開幕前には「W杯優勝」を公言し、開幕後はMF本田圭佑が持つW杯通算最多4得点の記録超えも誓っていた。

この日の取材の最後には「結果が出た時、批判してくれている方、全員を含めて、みんなで喜んでくれているイメージはできている」と、ドイツ戦に続くドーハの奇跡再現を頭に描いていた。