2大会連続の決勝トーナメント進出をかけた大一番に挑む日本代表が、必勝を期してスペインを“食った”。

12月1日(日本時間2日早朝)の1次リーグ最終戦となるスペイン戦に向け現地で調整した29日、夕食にスペイン料理のガスパチョが出された。専属シェフとして帯同している西芳照さん(60)がツイッターで公開した。

「ガスパチョ」は南部のアンダルシア地方が発祥とされ、スペイン料理で有名なトマトベースの冷製スープ。西さんは「今夜のスープは打倒スペイン! 抗酸化作用もあるガスパチョ」とつづった。

その他にもラムレバー炒め、ビーフハンバーグ、鶏胸肉とウナギの酢の物、白身魚のカプレーゼ風、ほうれん草とパプリカの温野菜、ライブヒレステーキ、麺類、アラ汁、フルーツなどが出された。

西さんは06年ドイツ大会から5大会連続で日本代表の専属シェフとしてワールドカップ(W杯)に帯同。歓喜の時も、屈辱の時も、一緒の時間を過ごしてきた。

銀ダラの西京焼や、国産うなぎ、試合後には決まってカレーを出すなど一定のローテーションはあるが、生き残りをかけた決戦に向けて、スペイン料理を用意した。

1勝1敗の日本はスペインに勝てば自力突破、引き分けなら、もう1カードの結果次第で突破が決まる。

「年齢的にも代表の専属シェフは今回を最後にしようと思っています」

そう話している西さん。

願うのは、1日でも長く、この選手たちとともに…。

日本が再び金星を挙げることを祈りつつ、選手たちはスペインをたいらげた。