「メンタルモンスター」DF長友佑都(東京)が試合後のミックスゾーンで、日本サッカー史に残る偉業を熱く振り返った。

4大会連続のW杯となった長友は、この日も左サイドで先発出場。ハーフタイムで途中交代となったが、赤く染め直した髪の毛でピッチで闘い続けた。「ブラボー」とほえ続ける男の一問一答は以下の通り。

-試合を振り返って

「ドイツ戦のように前半に1点取られたけれど、みんなで我慢した。焦りはなかった。後半に勝負をかけるというチームの意思統一がしっかりあったので、そのプラン通りに試合が進んだ」

-失点場面でも、みんなそう落ち込んでいなかった。

「もしかしたら失点することも想定してみんな話し合っていた。森保さんも試合前からしっかりとそのシチュエーションを想定して話してくれていたので、ブレずに戦えた。後半に攻撃的な選手を投入して、ドイツ戦のように勝負を仕掛けるというのはチームのプランだった」

-長友選手の交代はプラン通り?

「それはわからないですが、僕のポジションには(三笘)薫がいるので。90分間持たせることよりも、まずは前半に守備をして我慢して、攻撃的な選手に代わると。そう僕は想定していた」

-次はクロアチア戦

「クロアチアは前回準優勝。僕もインテル時代にコバチッチ、ブロゾビッチ、ペリシッチの3人と一緒にプレーしている。モドリッチももちろんいるし、タレントぞろいのチームだけれど、いまの日本なら突破できる力があると思っている。実際に、日本がこのグループを1位で通過って、世界中の誰も予想していなかったでしょ。でも自分たちは信じていたし、今日も勝つことを信じて戦った。日本の底力、日本人の根性を世界中に見せられた」

-クロアチア戦のあとに自分が矢面に立つと話されていた。この3日間を振り返って

「勝利を今日つかみ取ったので、この3日間の行いは間違っていなかったと自分自身では感じている。コスタリカ戦のときには色が落ちていたので、前日にもう1回髪を染め直して闘魂を注入した。それがどこまで影響しているか分からないけれど、この勝利につながったということは、少しでもチームに貢献できたと誇りに思うしうれしく思う」

-ドイツとスペインに勝っての1次リーグ突破

「ロシア大会のときはぎりぎりの戦いで、本当に自信を持ったというわけではなかったと思う。でも今回は、強豪相手のほうが自分たちの実力を発揮できるメンタリティー、底力を示せた。とにかくこのチームは精神的に強い。コスタリカに負けて皆さんに批判されて苦しい思いをしたが、それでもリバウンドメンタリティーを発揮した。今日なんて全員メンタルモンスターだった。若い選手も含め、見ていて僕は誇らしかった。日本人の魂を発揮できた」。

-4回目のW杯。いままでのチームとの違いは

「精神的強さ。こんなに強い代表をW杯で見たことありますか。ドイツ、スペインの優勝候補に勝っている。これは戦術も大事だけれど、根性の勝負。向こうも死ぬ気で来るなかで、ひるまないで強い気持ちで臨める。みんな根性があってメンタルモンスター。その集まりだと思う」

-メンタルを高めるためにしていることは

「僕はもうブラボー言いまくって、髪を真っ赤にして、それで闘魂を注入すると。それも大事な役割だなと思っている。それが実際に効果が示されたのかわからないけれど、それでも僕はこの結果をみんなでつかみ取ったので、もっとパワーアップした闘魂をみんなに注入したい」

-ベテランの役割分担はある?

「僕は闘魂注入で、(吉田)マヤがそれをしっかり整えると。僕は闘魂が熱すぎるので、マヤがしっかり注入するという役割分担ができている」

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