FW浅野拓磨（28＝ボーフム）は2－1の後半17分から途中出場し、前線からの守備と走力で日本の勝利に貢献した。ドイツ、スペインに勝っての決勝進出にも「必然」との言葉を使った。
試合後のコメントは以下の通り。
－途中出場して
ピッチに入ったら、自分が集中していたのはチームのためにすべて出し切るということだけだった。それは前の2試合もそう。そこだけに集中してピッチに立ちました。あとはチャンスがあれば決めて、チームをより勝利に近づけられたらと思っていた。それができなかったのは悔しいが、チームのために全力を出し切ることはできた。
－他会場の結果は
自分がピッチに入るタイミングでは、自分たちが2－1で他会場が1－1の状態。僕らが勝てば突破は固かったので。ここから失点しないことを考えて。自分はFWだけど、チームのために何ができるかを考えながらピッチに入った。そこは最低限、今日の試合でやれたかなと。
－押し込まれても守れればいいと
失点しないことだけを考えていた。相手が握っている時間が長くて、チームとしても個人的にもすごくしんどい時間が続きましたけど。それは想定内。チームのために出し切る、それだけに集中してやれたかなと。さすがのスペインもボール回しがうまくて、ボールがなかなか取れなかったですけど、相手もすごくフラストレーションたまりながらやっていたと思う。握られているけど、握らせている感覚でゲームを運べたかな。
－ドイツ、スペインに勝って偶然ではないことを見せられた
何で示すかと言ったら結果でしか示せない。そういう意味では、この1次リーグの試合でも示せたのかなと。やっている選手、スタッフは自分たちはできると常に思っていたし言ってたし。それに対して準備をしていたし。何も変わっていない。やるべきことをやっていただけ。しっかり戦えたらこういう結果になると自分たちも分かっていたし。必然の奇跡、奇跡という必然、僕らには必然だった結果。それを奇跡と呼ぶのは皆さん次第。
－コスタリカ戦から3日の準備は
今日の試合に関しては、勝つことだけをイメージして、みんなで気持ちを合わせて準備してこられたのが今日の結果につながったかな。
－ドイツ、スペインに勝って
この2試合で、分かるというか、示せたのは、サッカーは90分、11人だけでなく、ベンチも含めて試合に出ない人も含めてサッカー。そういう意味で、日本代表は11人だけでなく全員の力があってこその日本代表、1つのチームと言うことを示せたのかなと思います。ドイツとスペインの後半で逆転した試合運び。後半から出た選手だけが活躍したというわけではない。最初から出てる選手、後半から出た選手、出てない選手も含めて、全員がいたからこそこの結果になっている。全員がしっかり思っている。世界でもそうですし、日本のファンサポーターの人にも、僕らがこういうチームというのは結果で示せてるかなと。次は次の試合に向けて、より1試合でも多くできるよう、それを続けるだけかな。
－東京五輪組が試合を決めた。
個人的には世代は意識していない。全員が今日の試合にかける気持ちが強かった。若手、ベテラン、東京五輪世代、見え方はいろいろあるかもしれないが、ゴール取った選手、チームのために走った選手、体はって守った選手、全員がいての勝利。全員、気持ちはすごく強い。
－スペインに勝つと言い続けた。選手も勝つというイメージはあったのか。
どうなんですかね。人それぞれですが、僕自身は、常に勝つイメージは持っている。勝てる、勝てないとか、そんなことは正直、考えたことはない。勝つことしか考えていない。今日負けそうだなと思ったことは1回もない。ただ、今日、勝つイメージを持って、寝る前も昼も、常に勝つことだけをイメージしていた。正直、自信ないときもあると思うけど、自信ないから勝てないのかというとそうではなくて。自信がないときも、勝つと言い聞かせて。自分たちは奮い立たせながら今までやってきたし。自分は4年半前からそれを繰り返して。周りの声に流されていたらできていなかった。そういうとき、自分のメンタルはどうでもよくて。自分ならできると言い聞かせてやってこれてるから、今日みたいな結果につながっているのかなと。
－自身初のW杯。決勝トーナメントに今の気持ちは
今日の1試合で終わるつもりはさらさらないと思っていた。より1試合でも多く、このチームで戦いたい。目標は優勝。それができるんじゃないかとみんなに思わせることができたんじゃないかなと思う。それが、大口たたくと思われるかもしれないけど、ちょっとでも可能性が見えたんじゃないかなと。その可能性は自分たちは最初から見えていたし、そこに向けて引き続き変わらずやっていくだけ。
－ベスト16を超える試合へ向けて
どの試合もかける思いは一緒。ベスト16だから、より大事な試合なのかと言われたら、僕らからしたら1試合目から大事な試合。すべてをかける思いで戦った。それを続けるだけ。それができたら次に進める。先のことは見ず、目の前のことに対して全部出すだけです。
