日本サッカー協会は、「死の組」ともいわれたE組で首位突破を決めた、森保一監督(54)の手腕を高く評価した。現在はFIFワールドカップ(W杯)期間中のため、延長オファーをすぐには出さないが、大会終了後に検証の時間を経て早ければ22年中、遅くても23年1月までには正式オファーを出す。

森保監督との契約はこの大会まで。日本協会の田嶋会長は森保采配を高く評価しつつも「最後の決断はオレがするけれど(続投は)技術委員会で決めること。オレはしゃべらない」。しかしある幹部は「森保が断らない限り、この大会を最後に彼との契約を延長しない理由がない」と話した。

特に今大会、負傷者が続出するなど、万全な戦力ではない上に「死の組」と言われたほどの強敵ドイツ、スペインを撃破した求心力を高く評価する。

大会後、森保監督は約1カ月の長期休暇をとり、激戦の疲れを癒やす予定。その間、大会の検証とともに、田嶋会長を中心に選定委員会数人の協議を経て正式に続投要請する流れとなる。そのため、次期監督選任は長期化するが、森保監督の続投の方針が変わることはない。

森保監督には「(スペインのように)子どもからA代表まで同じサッカーができるように、日本もなった方がいい」との願望がある。長期体制に突入すれば、その夢の現実味も増してくる。【盧載鎭】