オランダ(A組1位)が3ー1で米国(B組2位)を下し、2大会ぶりにベスト8に駒を進めた。ベスト4進出を懸けて9日の準々決勝でアルゼンチン-オーストラリアの勝者と対戦する。

エースが仕事を果たした。前半10分。右からの折り返しをFWメンフィス・デパイ(28=バルセロナ)がしっかりとゴール左隅に流し込んだ。待望の先制点は代表通算43得点目。代表歴代得点記録では元同国代表FWフンテラールを抜いて単独2位に浮上し、1位ファンペルシーまであと7点に迫った。その後も鋭いドリブルで好機をつくり、相手の脅威になり続けた。けが明けとは思えないパフォーマンスだった。

ぶっつけ本番だった。9月22日の欧州ネーションズリーグのポーランド戦で右太ももを痛めて、戦列を離れた。国内外で本大会に間に合うのかと不安視されていたが、初戦のセネガル戦、第2戦のエクアドルと2試合連続で途中出場。最終戦のカタール戦には先発出場して、相棒のハクポの得点につながる好機を演出するなど存在感を見せた。

後半には両軍が1点ずつを取り合ったが、オランダがきっちりと勝利した。

デパイは、2戦連続の先発で、今度は得点という結果で勝利に貢献。エースが乗ってきた。過去3度の準優勝を誇るオランダだが、いまだ頂点にたどり着いたことはない。デパイの復調を好材料にこのまま勝ち進む。