フジテレビが2日早朝に生中継したサッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグの日本対スペイン戦(午前3時40分番組開始、同4時キックオフ)の同日午前5時以降の平均世帯視聴率が28・7%(関東地区)だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は15・4%。同時間帯は日本が0-1で1点を追い逆転した後半を生中継。早朝の時間帯としては異例の高視聴率を記録した。

瞬間最高にあたる毎分最高視聴率はともに午前5時54分で世帯34・6%、個人18・9%。試合終了直後、敗れたスペインのMFペドリが呆然とするシーンや、日本の伊東純也や浅野拓磨がハイタッチやハグで歓喜するシーン、スペインイレブンが落胆の表情で集まる場面などが放送されたタイミングだった。

2日には午前4時59分までの平均世帯視聴率が16・9%(関東地区)、同時間帯の平均個人視聴率は8・6%だったことがビデオリサーチの調べで判明。毎分世帯視聴率は午前4時45分で22・2%。毎分個人視聴率は午前4時45分で11・5%。同時間帯は日本が前半12分に相手MFモラタのヘディングで失点した0-1の前半を生中継していた。

中継全体の通し視聴率も発表され、世帯22・4%、個人11・8%だった。

日本は後半3分にMF堂安律の左足ですぐさま同点に。同6分には、MF三笘薫のタッチラインぎりぎりの折り返しをMF田中碧が押し込み、VAR判定の末に勝ち越した。その後1点リードを守りきり2-1で勝利。日本初の2大会連続決勝トーナメント進出を決めた。

先月23日にNHK総合が放送したドイツとの初戦は2-1で逆転勝ち。平均世帯視聴率が35・3%、個人視聴率は22・1%。日本がW杯優勝国に勝つのは7度目の出場で初だった。同27日にテレビ朝日系が放送したコスタリカとの第2戦は0-1で敗戦。平均世帯視聴率が42・9%、個人視聴率は30・6%だった。瞬間最高(毎分最高視聴率)はともに午後8時53分で、世帯53・8%、個人は38・7%(同)。

日本初の8強進出がかかる今日5日のクロアチアとの決勝トーナメント1回戦もフジテレビが生中継し、午後11時放送開始、深夜0時キックオフ。過去に同局は97年ジョホールバルの歓喜、02年日韓W杯で初勝利を決めたロシア戦、18年ロシアW杯ポーランド戦での16強決定など、数々の劇的試合を“アシスト”。「フジテレビ神話」も森保ジャパンを後押しする。