【ドーハ(カタール)4日】日本代表MF三笘薫(25=ブライトン)が“1ミリの勝負”を再び見せる。

ワールドカップ(W杯)1次リーグ3試合では全て途中出場で、試合の流れを変えてきた。決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦に向けて、自信の役割を聞かれるときっぱり答えた。

「僕は流れを変える役割になっていると思うので、チームを活気づける変化を。1対1で違いを見せて、優位性を見せることが一番かなと思います」

初戦ドイツ戦ではMF堂安の同点ゴールのきっかけをつくり、1次リーグ突破がかかったスペイン戦では決勝点を奇跡のアシスト。ゴールラインを出る寸前のボールに快足で追いつき、MF田中にクロスを出した。

このラインギリギリのプレーは、国際サッカー連盟(FIFA)が証拠の映像を出すほど話題を集めたが、当の本人は全く気にしていないようだ。「負けてるチームは(ラインを出ているという)疑惑にしたくなると思いますけど、全く気にしてないですし、そういうぎりぎりの勝負の中で勝敗がつくというのは、身に染みて感じている」。自分だけの「1ミリの経験」は次の試合に生かすだけ。ギリギリの勝負をものにする。