イングランドのFWラッシュフォード(マンチェスターU)にとっては、天国の友人へ捧ぐ8強になった。

3点をリードした後半20分からグリーリッシュ(マンチェスターC)とともに途中出場した。

1次リーグ最終戦となった11月29日ウェールズ戦は3-0の快勝。うち2得点を決め、得点直後に空を見つめていたラッシュフォードは、こう明かしていた。

「闘病生活を送っていた友人が、数日前に亡くなったんだ。いつも僕を応援してくれていた。彼のために、ゴールを決めることができて、とてもうれしいよ」

そして臨んだこの日の決勝トーナメント初戦。

シュート数はセネガルの10本に対し、イングランドは8本。チームは素早く効果的な攻撃で、4本の枠内シュートのうち3本を得点に結びつけた。

先発で唯一、国外でプレーする19歳MFベリンガム(ドルトムント)が躍動。前半38分に左側で3人に囲まれながらクロスを上げて先制弾をアシスト。同ロスタイムには自陣で相手ボールを奪い、ドリブルでかけあがってカウンターの起点となって2点目を演出した。22歳MFフォーデンも2、3点目をアシストした。

10日(日本時間11日早朝)の準々決勝はフランスとの対戦が決まった。勝てば2大会連続の4強となる。

天国の友人へ-。ラッシュフォードは、その先にある66年イングランド大会以来のW杯制覇を見据えている。