FIFAワールドカップ(W杯)でドイツ代表の1次リーグ敗退で批判が吹きすさぶ中、W杯優勝1度、準優勝2度の鉄人ローター・マテウス氏(61)は、ハンジ・フリック監督の続投を訴えた。

マテウス氏は「フリック監督はチームを正しい方向に舵を向けてくれるだろう。2024年の欧州選手権に向けて正しい監督だと思う」と私見を述べた。フリック監督の契約は24年の欧州選手権終了後まで残っている。

「私が思うに、チームはフリック監督を信頼しています」。そう言う一方で「選手にはより多くの要求をする必要があると思います」。

マテウスは過去のW杯でのベッケンバウアー氏のことを思い出しているという。「86年のメキシコ大会でも失敗を犯しましたが、その4年後の90年のイタリア大会で優勝することができた」。

86年に準優勝した大会をもって「失敗を犯した」と言うほど、当時のドイツサッカーは優勝が常に目標だった。その当時を知るマテウス氏からすれば、2大会連続での1次リーグ敗退はもってのほかに違いない。

だが、バイエルン・ミュンヘンで常勝を誇ったフリック監督の手腕を、信じて疑っていないようだ。